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2005-07-31

社員の個人Blogが内包するリスクについて

Blogはコミュニケーションツールとして非常に強力です。

しかし、だからこそ実は、社員がBlogを書くということには会社と従業員の双方にとって大きなリスクがつきまとうということを、改めて指摘しておきます。
(個人が書いたBlogによる)企業情報や個人情報の漏洩、そしてそれによる社員の解雇や人材の流出、損害賠償責任の発生等、がそれです。

もちろん、Blogに書かなくとも、誰かに機密を漏らすことはあらゆる手段で可能ですから、それはBlogに限ったことではないのですが、Blogの普及が社会現象であること、そして昨日のエントリーのごとくBlogがコミュニケーションツールとして、これまでの人間関係や情報伝達のパラダイムを変えてしまう可能性があることを考えておく必要があります。
Blogもこれまでのメールやホームページ、口頭で喋ることなどと同じ。確かにそうですが、家庭にある固定電話や公衆電話と「ケータイ」が同じ電話とはいえ全く異なる社会インフラであることと同じで、BlogはこれまでのWeb上のツールとは似て非なる、新しいプラットフォームであると正しく認識するべきでしょう。そう捉えれば、改めてBlogを書くことの効果や影響を社員に教育することは、CSR(企業の社会責任)上必要なことであると思います。

また、あるいは知識人やビジネスパーソンとして、所属する企業と離れたところで社会的評価を受けるBloggerが増えてきており、逆に社内での当人の評価と社外での評価にギャップが生まれることもよくあります。その結果、自分の市場評価に比べて社内の評価が低いとなれば、転職を考慮するということにつながります。
きちっとした統計は持っていませんが、(特にビジネス系のエントリーをよく行う)Bloggerの転職率は、僕の知る限り非常に多いのです。これは個人にとってみれば自分の可能性を広げることになりますが、企業側を見れば人材の流出というリスクです。

となると、会社がするべきことは、Blogを書くということの本質的な意味と、リスクを社員に伝え、ツールとして正しく使うためのガイドラインを設定すること、および優秀なBloggerに正しい評価を与えるような新しい人事考課の手法を考えるなどの工夫でしょう。
危険なのは、Blogが見た目に非常に簡単なシステムに見えることと、日本においては個人日記サイトの延長線で見られているということです。だから社員も軽率になんでも書いてしまいがちになるし、会社もそれに対する用意を怠りがちなのです。

ここでは推奨するべきガイドラインの内容などは記しません。個々の企業の中で、それを考えてみること自体が、リスクを軽減していく最良の途、と考えるからです。

#. 『ビジネスブログブック2 & 3』にはそんなポイントにも触れてあります。
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Posted by Hiro Ogawa, GM on 7月 31, 2005 at 01:44 午前 その他 |

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